デジタルカメラ 連写 連続撮影について

一眼レフデジタルカメラで連写を行うと、スペック通りの速度でシャッターを切ることができません・・・。
ずっとなぜなのか疑問だったんですけれど、ようやく原因がわかりました。

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連写 連続撮影について

 
 

連続撮影が出来ない!?

Nikon D70の公式ページを見ると、D70の連続撮影は、「約3コマ/秒」と書かれています。
私がそれまで使用していた、Nikon coolpix 885なんかは、一枚撮影すると数秒間待たされてようやく次・・・。という感覚だったので、この高速連続撮影にはあこがれていました。
よく映画やドラマで、カメラマンがカメラを構えて連続で何十枚と撮影しているシーンなんてよく見かけますが、あんなことを私も出来るようになるのかと。(笑

連写実際は、実生活においてそれほど高速で移動、もしくは動くような被写体など巡り会わないもので、せいぜい運動会の時の子供の写真だったり、バイクや車のレースだったり、それと野球やサッカーのようなスポーツですよね。
でも、どれも私には無縁でして・・・。

ただし、左のような高速で形、もしくは色が変化し、いつシャッターチャンスが訪れるかわからないような被写体には必要になってくるんですよね。
たとえば、花火もそうだし、水が弾ける感じや、ものが飛び散るシーンの撮影等々。
こんな時、この高速連写機能が役に立つわけなんですが、実際に連写してみると、とてもじゃないけれど、1秒間に3コマなんていう速さでシャッターを切れないんですね。
私が思い描いていた感じは、
カシャッカシャッカシャッカシャッカシャッカシャッ
実際には、
カシャッ・・・・カシャッ・・・・カシャッ・・・・
みたいな。(笑
いや、ほんとこんな感じなんですよ。1.5秒に1コマ程度の遅さです。
うーん。いったいなぜだろう。
しかも、たまにシャッターが1~2秒切れないときもある。
この線香花火の撮影も、そんな感じでイライラしながらファインダーを覗いていました。(笑

今回は、この連写速度について調べてみました。
はたして1秒間に3コマの連写は可能なのでしょうか?
もし可能だとしたら、この1.5秒に1コマという遅さの原因は??

フラッシュメモリーの性能

SDカード詳しくは、周辺機器フラッシュメモリーのページで書こうと思うんですけれど、記憶メディアとして一般に使われているのが、コンパクトフラッシュか、SDカードになると思います。
※ 画像はSDカード
携帯なんかはSDカードが主流ですね。
最近は、さらに小型のminiSDカードが主流になりつつありますね。
ちなみにNikon coolpix 885Nikon D70はどちらもコンパクトフラッシュです。

フラッシュメモリーとは、コンパクトフラッシュや、SDカードの総称です。
他にもピクチャーカードや色々な規格のフラッシュメモリーがあります。ソニーの場合は、メモリースティックですね。

高速連続撮影をすれば、当然常にこうしたフラッシュメモリーに保存しながら撮影していくわけで、フラッシュメモリーの性能によってこうした速度の低下を招いているのかなぁ。と。
コンパクトフラッシュのカタログを見ると、100倍速とか80倍速といった○倍速という表現が使われていることがありますが、これがコンパクトフラッシュの性能になります。
この○倍速というのは、CDの1倍速の速度が基本になっています。
なので、100倍速のコンパクトフラッシュであれば、CDドライブの100倍速(実際にはそれほど高速のCDドライブはありませんが)と同じ性能。ということになります。

当然安かろう悪かろうではありませんが、安価なコンパクトフラッシュは速度も遅いと。

フラッシュメモリーの性能は無関係

ところが、色々実験していくと、どうもこのフラッシュメモリーの性能は高速連続撮影には影響ないようです。
これについては、以下の画像サイズの項で詳しく書きたいと思います。

※ フラッシュメモリーに関しては、連写の枚数で性能が関係してくるようです。
詳しくは、周辺機器コンパクトフラッシュを参考にしてください。

画像サイズによる違い

高速連続撮影が出来ないのは、フラッシュメモリーの性能によるものかと思っていたんでとある実験をしてみました。
撮影画像サイズを最大にし、画質も超高画質にして連続撮影した場合と、画像サイズを最小にし、画質も最低にしたときの連続撮影で速度に変化があるかためしてみました。

この場合、最大サイズ+最高画質の場合は、フラッシュメモリーの容量が128MBの時に、36枚撮影することが出来ます。
に対して、最小サイズ+最低画質の場合は、471枚
つまり、最大の方が1枚あたり約3.6MB。最小の場合、0.27MB。
最大サイズ+最高画質の方が13倍のファイルサイズになることになります。

当然ファイルサイズが大きくなれば、書き込む速度もかかるわけで。これが連続撮影が遅い理由なんじゃないかと。

結果

結果を言ってしまうと、変わりありませんでした。つまり、ファイルサイズが大きくなろうが、コンパクトフラッシュの性能が低かろうが、連続撮影にはほとんど影響しない範囲と言うことになります。

では、いったいどうして1コマに1.5秒ほどかかるのでしょうか。

※ 追加
後でわかったことなんですけれど、やはり永久的に秒間3コマというスピードが出せるわけではなく、6~8枚ほど連写するといったんそこでシャッターが切れなくなります。
デジタルカメラの場合、撮影したものが即、フラッシュメモリーに書き込まれるわけではなく一時的に、内部メモリに貯めこまれ、その後フラッシュメモリーに書き込まれるようなので、やはり数十枚単位の連写にもなると、高速なコンパクトフラッシュなどが必要なのかもしれません。

全自動レンズ

たまたまこのとき、レンズによる違いがあるのかと思って、135mm望遠レンズをつけて実験していたんですね。
このレンズは、マニュアル式でピント合わせから全て手動で設定しないといけません。
このレンズをつけて連続撮影をしてみると・・・

速い!まさに1秒あたり3コマのペースでシャッターが切られていきます。
あまりに速くて、毎回シャッターを切ると2~3枚切ってしまったほど。(笑
残枚数表示を見ているとおもしろいように減っていくのがわかります。
「なるほど。レンズによって連写できたり遅くなったりするのか・・・」

自動か手動か

実はそうではありませんでした、今度は先ほどの1.5秒ほどで1コマの連写しかできないレンズをつけなおして手動でピント合わせをする設定にしてみました。
すると、速い速い。
先ほどのレンズと同じ速度が出ました。

つまり全自動設定にしてしまうと、シャッターを切るたびにピント合わせをしているようで、そのために一コマ一コマに時間がかかってしまっていたんですね。

運動会では手動撮影を

なので、もし、お子さんの運動会の撮影に高速連続撮影を検討している方。
撮影するときは、レンズの設定をマニュアル、つまり手動設定にしてください。
1秒間に3コマという高速撮影が可能です。※もちろん、高速連続撮影が出来るカメラで撮影の場合
ただし、その分すぐにメモリがいっぱいになってしまうので、大容量のフラッシュメモリーを用意しておくように。