コンパクトフラッシュ
デジタルカメラの記憶メディアは、コンパクトフラッシュか、SDカードがメインだと思います。
例外として、ソニー製のデジタルカメラが、メモリースティックを使ってるぐらいでしょうか。
私が愛用してきた、
Kodak DC215 ZOOMや、
Nikon coolpix885、そして
Nikon D70、すべてコンパクトフラッシュを使用します。
コンパクトフラッシュとは
コンパクトフラッシュとは、フラッシュメモリーの一つで、内部に不揮発性のメモリと入出力を受け持つコントローラ回路を持つ記憶メディアで、ATA規格に準拠しているため、ハードディスク(HDD)と同じように使うことが出来ます。
ただし、コントローラ回路を内蔵している分、価格は若干高め。
また、回路を内蔵することにより入出力をこの内部回路で行うため、他の周辺機器との互換性が高いことが特徴です。
その為、同じサイズのマイクロドライブというメディアもあり、こちらもコンパクトフラッシュが使える製品は、同じように使うことが出来る可能性が高いようです。
倍速
コンパクトフラッシュのパッケージや、製品情報には、「○倍速」という表記がされていることが多いのですが、これはCD-ROM1倍速と比較した場合の最大転送速度の理論値を○倍速になおした表記になります(150KB/秒)。
ちなみにDVD-ROM1倍速は1,385KB/秒で、こちらはCD-ROM1倍速とは無関係です。
昔は、45倍速が主流でしたが、今では133倍速といった高速のタイプもあるようです。
寿命
コンパクトフラッシュは、HDDのようにディスクを駆動させていないので、HDDより寿命や耐久性の面で優れているのですが、メモリー内の同じブロック部分ばかりに書き込みを行っていると、そのブロックが消耗し、他のブロックは十分に使える状態であったとしてもカードに保存できない、いわゆる寿命が尽きるという症状が起こります。
最近では、対策が施された製品も出てきていますが、半永久的に使える製品ではないことを覚えておいてください。
コンパクトフラッシュの速度性能と連写
連写 連続撮影についてで、カメラの連写と記憶メディアの速度性能についてかきましたが、もう少し詳しく実験してみました。
画像向かって左が、85倍速の256MBのコンパクトフラッシュ。
右が、45倍速の128MBのコンパクトフラッシュです。
同じ条件で連写した場合に、連写スピードにこのコンパクトフラッシュの速度性能がどう関わってくるでしょうか。
速度比
使用したデジタルカメラは、Nikon D70。
このカメラに、50mm F1.8のレンズをつけ、三脚を取りつけ、設定は全てマニュアル状態(ピント合わせやホワイトバランス等)で連写してみると・・・
85倍速と45倍速の性能
85倍速のコンパクトフラッシュの方は、18枚まで秒間3コマで撮影できましたが、18枚を過ぎると1~1.5秒に一枚という速度まで低下しました。
これに対して、45倍速の方は、8枚目まで秒間3個まで撮影できましたが、8枚目を過ぎるとやはり1~1.5秒に一枚という速度まで低下しました。
はっきりした原因はわかりませんが、やはり連写速度は記憶メディアの性能に左右されるようです。
ファイルサイズを大きくして実験
もし書き込み速度で、連写速度が変わるのであれば、より高画質でファイルサイズが大きいほど、やはり書き込むのに時間がかかるはずです。
今度は、画像サイズを最大の3,008×2,000ピクセルで(今までは2,240×1,488ピクセル)で実験してみました。
面積比で約1.8倍の差になります。
上と同じ条件で連写したところ、85倍速のコンパクトフラッシュは、12枚目を過ぎたあたりで1~1.5秒/枚まで低下してしまいました。
どうも、書き込み速度はコンパクトフラッシュの性能によって違ってくるようですね。
パソコンへの転送速度
パソコンへの転送速度も若干高速のようです。
特にコンパクトフラッシュ内のデータを削除するときが45倍速と比べてあきらかに高速でした。
なので、今後コンパクトフラッシュを購入する場合は、この倍速の数値を基準に選んだ方が、ストレス無くつかえるでしょう。
記録枚数
記録枚数は、1枚あたりのファイルがどのくらいのサイズになるか、有効画素数で違ってくるのであくまで目安としてD70(有効画素数6.1メガピクセル)の場合ですが、画質モード「NORMAL」で、画像サイズ「2240×1488 」の場合、
- 128MB → 64枚
- 256MB → 129枚
となります。