画像荒れを防ぐには 露出
一般的に、有効画素数が大きければ大きいほど高画質と信じている人がいますが、実際に画質に最も影響を与えるのが「撮像素子」という光を取り込む部分の大きさによる違いの方が、俄然画質に影響を与えます。
たとえば、コンパクトデジタルカメラよりも高価であるデジタル一眼レフカメラは、撮像素子がコンパクトデジタルカメラのそれに比べ、面積比で16倍にもなります。
逆に、携帯に付属しているデジタルカメラは、コンパクトデジタルカメラより小さくなるため、いくら有効画素数が高いカメラでも、画質は期待できないわけです。
この撮像素子による画質の影響に関しては、「コンパクトカメラ vs 一眼レフ」と「CCDとCMOS 撮像素子 とは」を参考にしてください。
露出が足りないと画質が悪くなる
画質を荒く要素は、有効画素数や撮像素子の大きさ以外にも様々な原因が考えられます。
今回はその中でも、露出が足りない場合の画質の違いについて注目してみたいと思います。
露出が足りない場合
左の画像は、50mm F2.8 1/30秒 ISO200 で撮影したものです。
夜間の室内で、蛍光灯1本という条件のため、1/30秒という低シャッター速度でもまだ暗いですね。
左の画像は、上の画像を拡大表示したものです。
先ほどの画像ではわかりませんでしたが、拡大してみると結構画像が荒いのがわかります。
※ クリックすると拡大表示
画像加工ソフトで明るさとコントラストを修正
上の画像を画像加工ソフトで修正してみました。
色とノイズに関してはいじっていません。
単に明度を上げて、コントラストを多少上げてみました。
先ほどの画像よりずっと良い写真になりましたね。
左の画像は、今の修正した画像を拡大表示してみました。
明るさに関しては良くなったものの、画質の粗はそのままですね。
どちらにしろ拡大表示しない時がつかないレベルではありますが。
露出が適切だった場合
今度は、50mm F2.8 1/15秒 ISO200 という条件で同じ被写体を撮影してみました。
今度は画像加工ソフトを使わなくても、先ほどの修正後の作品とほとんど同じレベルに仕上がりましたね。
上の画像を同じように拡大してみました。
こちらはほとんどノイズらしいノイズがありませんね。
左側が、露出が足りなくて暗かった画像を修正した方です。
右が露出が適切だった方です。
こうしてみると、あきらかに右側の方が画質が上ということがわかります。
※ クリックして拡大表示させるとより違いがわかると思います。
画質を決める要素
今回の実験によって、いくら有効画素数が同じで、撮像素子が同じものを使用していても、撮影方法によって画質がこれだけ違ってくることがわかったと思います。
いくら「有効画素数が○○万!」とうたった製品でも、高価なカメラでも、きちんと撮影しないとせっかくの写真が台無し・・・なんて事に。
逆に言えば、安いカメラでも撮影方法によってはきれいに!?
私もこれからももっと勉強して、よりすばらしい作品が残せるように努力しなければ!
私と同じように、素人ながらも写真撮影が好きだ。サイトでデジカメで写した写真を公開している。なんていう方、BBSでコメントしてみませんか?
一緒に学んでいきましょう。