デジタルカメラ ぼかしの調整 絞り

一眼レフで撮影した写真の特徴といえば、なんといってもきれいなぼかし。とはいっても何でもかんでも背景をぼかせばいいというものではありません。ここでは私がぼかしや絞りに関して注意していることを取りあげてみました。

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ぼかしの調整 絞り

 
 

一眼レフカメラで撮影するようになると、今までのデジカメでは得られなかったぼかしが表現できるので、ついつい多用してしまうようになります。
基本的には、同じ一眼レフカメラを使用していても、F値が低ければ低いほどぼかしが強くなります。
詳しくは、きれいにぼかすには を参考にしてください。
ただし、あまり何でもかんでもぼかしをかけていても、いいというわけではないと思います。

なにを表現したいかがわかりにくくなる

どこにピントが合っているかわからない左の例を見てください。
50mm F1.8 で撮影したものですが、きれいにぼけてはいるもののどこにピントが合っているのかわからない、つまり、撮影者がなにを見せたいのかがわからない写真になってしまっています。
実際には、キウイの切り口にピントを合わせたんですが、切り口自体が小さいのでなおさらなにを表現したいのかわからない、ピンぼけ写真になってしまっていますよね。

どのくらいが適正か

どの値に関してもそうなんですけれど、絞りやぼかし具合に関しても「こういうときはこういう値」という答えや、公式みたいなものがないので、直感的に感じた値でいいと思うんですが、参考に同じ位置から同じ被写体を撮影したときに、F値によってどう写りが違ってくるか載せておきます。

50mm F1.8 1/80秒

50mm F1.8 1/80秒で撮影したキウイ傾斜角度の強い被写体の場合、ぼかしが強すぎるとピンぼけ写真に見えてしまう一例。
一応、キウイの断面手前にピントが合っているものの、パッと見た感じピンぼけ写真にも見えてしまいます。

50mm F5.6 1/30秒

50mm F1.8 1/30秒で撮影したキウイこれならキウイの断面全体的にピントが合っているので、うまくキウイの新鮮さが表現できていますね。
ちなみに後ろの赤い物体(?)は、ピザ。

50mm F1.8 1/80秒

50mm F1.8 1/80sフォークの奥のモモの断面にピントが合っていますね。
似たような切り口のモモが多数入り交じる中、この時はこのフォークの奥のモモをグッと引き出したかった。
そんなイメージで撮影したものです。
F値が小さいので、それ以外のモモを始め、後ろのスパイスポットがうまくぼけたと思います。

50mm F4.5 1/30秒

50mm F4.5 1/40s同じ部分にピントを合わせましたが、今度はほとんどのモモの断面にもピントが合っていますね。
また、後ろのスパイスポットのマークも読み取れるレベルまでシャープになりました。

表現方法によって別ける

どっちがいいかは、私は専門家ではないので言えませんが、ちょっとしたホームページの飾りとして使うのであれば、前者ですよね。
ぼけた感じがどこか幻想的に見えて、仮にモモや果物のホームページではなくても「みずみずしさ」や「暖かさ」を表現するアイテムとして使える気がします。

逆に後者の場合は、ブログや日記でモモを食べたことを伝えたいときに向いた写真ですよね。
もしくは、モモや果物をテーマにしたホームページに使うとか。

こんな感じに、「どこにどう使うか」をイメージしながら撮影すると自ずと、ぼかし具合や絞りの調整が出来るんじゃないでしょうか。
私の場合は、壁紙やWeb素材、携帯待ち受け画像用に撮影しているので、あまりはっきり「これは、○○ですよ!」という表現ではなく、被写体そのものよりも、きれい。とか、かっこいい。というような形容詞的な表現ができるような写真を写すように心がけながら撮影しています。
なので、全体にぼかしが強い、F値が小さいレンズで撮影したものが多いわけです。