デジタルカメラ ホワイトバランスの重要性

私が気を使う設定の一つとして、ホワイトバランスがあります。うっかりこの設定をし忘れたばっかりにせっかくの写真が台無し・・・。なんて事も。ここではこのホワイトバランスについてみていきたいと思います。

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ホワイトバランスの重要性

 
 

ホワイトバランスとは

最近では、割と安価なデジタルカメラでもホワイトバランスを選択できる機種が増えてきたと思います。
ホワイトバランスとは、白を白く見せるための設定で、フイルムカメラにはないデジタルカメラ独特の機能のようです。
たとえば同じ白い紙でも太陽の下で見る色と、蛍光灯の下で見る色とはだいぶ差があるわけです。
ところが見ている我々は、電球の下だから白い紙をベージュと呼ぶわけではありません。
白い紙はあくまで白い紙。
デジタルカメラは、それが理解できないんですね。なので、人間の手で「これはホワイト(白)だよ」と教えてやる必要があります。
これがホワイトバランスの設定になります。

実際にたとえば食べ物や果物を撮影すると、光源になにを使うかによっておいしく見えたり、まずく見えたりしてきます。
いつも夕食で使っている蛍光灯では、食べる分にはかまなわいとしても、写真の光源としてはおいしく見えなかったりするんですね。

ホワイトバランスを使い分ける

デジタルカメラにあまり使い慣れていないユーザーは、ホワイトバランスも気休め的な機能と捉えている人も多いようですが、実は非常に重要な機能で、この機能を誤って設定してしまった場合は、いくら他の設定がきちんと出来ていても台無し・・・なんて事もなりかねないので、きちんと撮影前に確認しておく必要があります。
さて、このページでは、他の設定・条件が全て同じ場合、ホワイトバランスによってどう違って写るのかを画像を交えて見ていきたいと思います。

曇天モード

曇りモードホワイトバランス以外の条件としては、Nikon D70に、50mmレンズを使用し、ISO:200、1/13秒、F5.8で撮影しました。
また、この日は曇りで、窓から差し込む明かり以外に明かりはつけていません。
左の画像は、私が最も多用する「曇天モード」で撮影したものです。
曇りガラスから1m程の距離に被写体(ピザ)をおいて撮影したため、どちらかというと曇りの太陽光の方が強くでると思い、「曇りモード」に設定しました。
私が作品として残す場合、この写真になると思います。
※ 各画像をクリックすると拡大表示されます。

晴天日陰モード

晴天日陰モード左の画像は、「晴天日陰モード」で撮影したものです。
あまり「曇天モード」と変わりませんが、こちらの方がオレンジがかって写っているようですね。
色味としては、こちらでも充分OKだと思います。

晴天モード

晴天モード今度は「晴天モード」です。
晴天の日の光は、若干オレンジがかった色がでるので、このモードで撮影すると若干青みがかかるようですね。
また、上の二つのモードに比べて暗く写っていますね。

蛍光灯モード

蛍光灯モード意外だったのが「蛍光灯モード」。
蛍光灯というと、他の明かりに比べ若干青白っぽいイメージがあったんですけれど、「晴天モード」のように若干青みがかかっていますね。
あまりおいしそうには見えませんね。

電球モード

電灯モードなんなんでしょう・・・これは。(笑
電球モード」です。
まぁ、電球の元で撮影するとどうしてもオレンジがかってしまうので、青味もかなりでていますね。
おいしいとかとは別の次元になってしまいました・・・。
三脚を使ったんですけれど、若干ぶれてしまいました・・・。

AUTOモード

AUTOモードAUTOモード」、つまり全て自動で設定してくれるモードです。
一見このモードも最も適した設定にしてくれるかと思いきや・・・、暗い画像になってしまっていますね。
色味はまぁまぁといったところですが。

光量が足りない場合においてのホワイトバランスの重要性

上の例では、ある程度光量が確保できた例ですが、もともと光量が足りなかったり、シャッタースピードが速すぎて暗く写るような場合はさらに極端な変化が生まれます。
以下は、蛍光灯の元で撮影した例です。変化がつきやすいようにあえて暗く写るようにシャッタースピードを速くしました。
50mmレンズを使用し、ISOを200、1/4秒でF4.5で撮影を行いました。

AUTOモードAUTOモード」です。
今回、最もまとも?に写りました。

蛍光灯モード蛍光灯モード」です。
最も適切なはずですが・・・。

室内モード晴天日陰モード」です。
うーん。オレンジがかっていますね。セピア調の写真になってしまいました。ある意味雰囲気はでていますが・・・。

曇りの日モード曇天モード」です。
蛍光灯モードと晴天日陰モードを足した感じですね。

太陽光モード太陽光モード」です。
蛍光灯モードを暗くした感じですね。このモードは若干暗く写るようです。

電球モード電球モード」です。
やはり青みがかって写っていますね・・・。

蛍光灯モード1/2秒蛍光灯モード」で、シャッタースピードを1/2秒に落として撮影したものです。
最もこれがそれらしい色ですね。

ホワイトバランス まとめ

どうですか?こうして見てみると、気休め的な機能ではなく、大事な機能だということがわかったと思います。

写真撮影において、最も気を使うのが「明かり」です。
どんなすばらしい被写体でも、高価なカメラでも、この明かりが十分確保できていないと思った通りの撮影が出来ません。
我々のような素人カメラマンは、どうしても三脚を使わず撮影してしまうため、自ずとシャッタースピードも高速に選んでしまいます。
つまり、少しでも暗いとせっかくの写真が台無しに・・・。

なので、1/100秒を下回るシャッタースピードでないと光量が十分に得られないような条件であれば、きちんと三脚を使い、またその環境に応じて「ホワイトバランス」を適正にする事が必須になってくるでしょう。

また、2番目の例でもわかる通り、適切なシャッターモードや絞り、ISOにしないとせっかくのホワイトバランスも台無しになってしまうこともわかったと思います。