デジタルカメラ 露出補正とは

あまり聞き慣れない露出補正。でも、知ってみると意外と便利な機能です。

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露出補正とは

 
 

我々素人カメラマンには、あまりなじみがないのがこの「露出補正」。
露出を補正してくれる?
うーん。いったいどんな機能なんでしょう。
実は、私もつい最近までこの露出補正がなんなのかわからなかったんですけれど、最近はバリバリ活用しています。

露出をファインダーで確認

ファインダー左の画像は、Nikon D70のファインダーを覗いた時のイメージ画像です。
本当はもっと色々なデータが表示されるんですけれど、今回はちょっと必要なところだけ再現してみました。
クリックすると拡大表示されます。

画面中央下部の左側の「F1.8」というのが、絞り、つまりF値ですね。
で、その隣のメーターのようなものが、露出が適正かどうかを示すバロメーターです。
このメーターが画像のように中央より左に寄っていれば、現在の露出設定では明るく写ってしまうよ。ということを示しています。
この場合は、シャッタースピードを上げるか、絞りを落とす(F値を上げる)か、感度(ISO値)を下げるかで対応します。
まぁ、普通はシャッタースピードを上げるでしょう。絞りを落とすとボケや歪みが変わってきますし、ISOは基本的にはいじらないでしょうから。

逆にメーターが中央より、右に寄っていれば暗く写るとを示しています。
この場合は、今とは全く逆の設定で明るく写るようにしてあげなければなりません。

作品を撮る前にわかる

このメーターのメリットは、経験が少ない私のような素人カメラマンでも、このメーターの値を元に適切な露出設定が出来る。ということです。
もし、この機能がなければ、毎回毎回露出が適正か試し撮りしてから、本番に入らなければなりません。
デジタルカメラの利点として、失敗しても何度もやり直しがきくことなんですが、いくらなんでも毎回毎回一枚撮るごとに、アングルを変えるごとに確認するのは面倒です。
そこで、露出設定を色々いじって、このメーターが中央に位置していれば、適正な露出になっている。ということがわかるんですね。

コンピューターの判断

さて、このメーターの「明るくなりすぎですよ」と「暗くなりすぎですよ」という判断は、カメラに搭載されたコンピューターの判断によるものです。
ところが、ホワイトバランスでもそうでしたが、必ずしも正しい判断をしてくれるわけではありません。
極端に明るいものがあったりすると、カメラはうまくこの計算が出来ないんですね。

そこで、手動でこの露出設定が適正な露出だよ。というのをカメラに教えてあげることが出来るのが、「露出補正」という機能です。

Nikon D70の場合は、先ほどの露出メーターが、露出補正ボタンを押すと「露出補正用メーター」になります。

ファインダーたとえば、露出メーターが左の画像の位置にあったとします。
この場合中央より左に2目盛り寄っているんで、カメラは明るすぎという判断を下したことになりますが、実際にこの目盛りの位置で撮影してみると、この露出設定がちょうどよかった。なんていう場合は、露出補正機能で、この2目盛りを中央になるように設定してあげます。

すると以後、この露出補正の設定を元に、露出が適正か計算してくれます。
この機能をいじったからといって、画質がよくなったりきれいに写ったりするわけではありませんが、私のようにシャッタースピードも、絞りもマニュアルで、1度に何十枚、何百枚撮影する人にとって、いちいち頭の中で「カメラの計算がおかしいから、この場合は目盛りが・・・」、なんて計算し直していると非常に手間がかかります。
なので、この露出補正を使って、適正な露出をカメラに知らせてやって、我々カメラマンは撮影に専念することが出来るというわけです。

この機能を知ってから

この露出補正機能があるということを知ったのは、ごく最近のことなんですけれど、以来非常に活用しています。

この露出設定のまま・・・この写真の露出設定のまま、アングルを変えて・・・

アングルを変えて撮影してみると・・・撮影してみると・・・。
がーん。
こんなに暗く・・・。
シャッタースピードを下げるか、絞りを上げるかしないと・・・。

こういう失敗がないように、ファインダーを覗くだけで設定できるようになります。

ちなみにこの露出補正。単位は「EV」になります。