デジタルカメラ 画質比較 小物編

最新の携帯のカメラ、コンパクトデジタルカメラ、そして一眼レフカメラで画質の比較をしてみました。

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画質比較 小物編

 
 

最近は、一眼レフデジタルカメラもだいぶ値段が安くなってきており、私が購入した当時に比べ約半額といってもいいぐらいの料金になってきました。
しかもレンズセットで!
一眼レフカメラの普及にも目を見張るものがありますが、携帯に付属するカメラの性能の向上も見逃せないものがあります。
はじめて携帯にデジタルカメラが付属した当時は、10万画素程度の画質で、ほんとおまけ的な存在だったのですが、今では500万画素を超えるものまで出現する始末。
デジタルカメラが普及しはじめた頃、その画質を見てあまりの画質の低さに、これじゃあ使い物にならないだろうなぁ。と思っていた頃が懐かしいぐらい。
デジタルカメラ全体の性能・画質の向上はとどまるところを知らないようです。

カメラによる画質の比較

先日、ソフトバンクの911SHを購入したんですけれど、携帯のカメラを含めると私が所有するデジタルカメラはこれで4つ。
ちょうどいい機会なので、各カメラで撮影した場合において、どのカメラがどれだけ高画質なのかを比較してみました。
なお、各カメラで画質は全て最大(ハイクオリティー)にしました。

携帯SH53 100万画素

まず最初に登場するのは、私が約3年前に購入した携帯電話SH53付属のカメラによる作品です。
当時は携帯電話についているカメラで100万画素はまだ珍しい存在で、私の購入ポイントも画素数によるものが大きかったりします。

携帯電話のSH53(100万画素)で撮影こうやってみると、意外と(?)きれいですね。
当時私はトラックドライバーをしていて、時々きれいな景色を見かけると携帯で撮影していたんですけれど、あまりの画質の悪さにほんと雰囲気やイメージを伝えるため、とか思い出を残すため・・・的な使い方しかしてなかったんですけれど、縮小してみると割ときれいですね。
画像をクリックすると拡大するので確認してみてください。

携帯911SH 200万画素

さて、上のSH53から約3年近く経て同じシャープから発売された911SH。
ワンセグとして名をはせた905SHの後継機種です。
画素数は200万画素と、53SHの2倍程度で、現在は500万画素のものも出現していることも考えると、それほど高画質は見込めないかな・・・と、思いきや意外や意外・・・。

携帯電話の911SH(200万画素)で撮影SH53に比べて画質がグッとよくなりましたね。
たった100万画素の差とは思えないぐらい。
よく見るとSH53に比べて色味がちがいますね。
携帯電話のカメラの弱点の1つが「ホワイトバランス」をマニュアルで設定できないこと。
ホワイトバランスとは、簡単にいってしまえば白色の調節ですね。
真っ白い紙も、蛍光灯の下と太陽の下、そして電球の下では微妙にちがって見えるわけですが、デジタルカメラは撮影時、蛍光灯の下で撮影している・・・なんて言うことはわからないので、きちんとカメラに教えてやることで正確に色表現が出来るようになるんですけれど、携帯電話のそれはほとんどの機種でホワイトバランスを設定することが出来ない。
なので、このように同じあかりの下で撮影してもこれだけ差が出てきているんですね。

コンパクトデジタルカメラ Nikon Coolpix885 320万画素

さて、次はデジタルカメラ専用機です。
このNikon Coolpix885、ようやくデジタルカメラが実用的になって普及しはじめた頃の商品で、4cmまで被写体に近寄れるマイクロ撮影が気に入って購入したカメラです。
購入当時はあんまり不満もなかったんですけれど、次に紹介するNikon D70に比べて「起動が遅い(10秒以上かかる)」「電池がすぐになくなる(たいてい数十枚撮影したらもう電池切れ・・・)」「ピント合わせが難しい」と、今では使う気がおこりませんが。

コンパクトデジタルカメラのcoolpix885(320万画素)で撮影320万画素というと、今では安価なデジカメや、携帯電話でも当たり前の画素数ですが、画質に関してはやはり携帯とは1つも2つもレベルがちがいますね。
この画像だと、「え?なんだ。携帯で撮影したのとさほど変わらないじゃないか」なんて思うかもしれませんが、あとで紹介する画像を拡大するとその差がはっきりとしてきます。

一眼レフデジタルカメラ Nikon D70 610万画素

いよいよ本命の登場。私が最も活用している一眼レフデジタルカメラ、Nikon D70の登場です。
購入したのは3年ぐらい前ですが、起動時間0.2秒の超素早いレスポンスは撮影時のストレスを全く感じさせないレベル。
はっきりいって、もうコンパクトカメラに戻れなくなりますよ?w

一眼レフカメラD70(610万画素)で撮影肝心の画質の方ですが、もう、他のカメラとは比較にならないですよね。
なんかこれだけプロが撮影したって感じ。(笑
うーん。これほど差がつくとは・・・。
特にぼかしがすごいきれいですよね。
これほどきれいなぼかしは、一眼レフでないと再現できないでしょう。

100%に拡大して比較

上の比較では、少々画像が小さいので多少の画質の粗はよく見えませんでした。
そこで今回は、各画像を100%表示にさせて比較してみました。

携帯電話SH53(100万画素)これは携帯電話SH53付属のカメラ(100万画素)で撮影したものです。
先ほどはあまりわからなかったのですが、やっぱり携帯電話。
専用機に比べてかなり荒いですね。
※クリックすると拡大
また、最大撮影サイズが「858 x 1144ピクセル」なので他のカメラと比べて100%表示だと小さいですね。

携帯電話911SH(200万画素)お次は、携帯電話911SH付属のカメラ(200万画素)によるものです。
一瞬、「お!高画質」かと思っていましたが、拡大するとやっぱり粗が目立ちますね。
ホワイトバランスは、上のSH53より適切っぽいですね。

コンパクトデジタルカメラ Nikon coolpix 885(320万画素)続いて、coolpix 885(320万画素)です。
さすが300万画素を超えてくると、細部まで細かく再現されていますね。
上の911SHは、ノイズは少ないもののちょっとぼやけた印象がありましたが、画素数の差でしょうかこちらはくっきり。
ただ、ノイズもその分多い気がしますね。

一眼レフデジタルカメラ Nikon D70(610万画素)最後は、一眼レフデジタルカメラNikon D70(610万画素)です。
単に細部までとらえているだけじゃなくて、発色の良さや、ノイズがほとんどないですね。
これが撮像素子の大きさによる差でしょうか。
これなら十分商用として使えるレベルなんじゃないでしょうか。
同じ人物(全て私が撮影したものですが・・・)が撮影したとは思えないぐらい。(笑)
上の3つは、拡大すると粗が目立ちましたが、D70は全く感じられないレベル。

更に拡大して比較

さて、もっと拡大してその差を見てみましょう。
デジタルカメラと携帯カメラの性能の差、そして一眼レフデジタルカメラの圧倒的な表現力を目の当たり出来るかもしれません。

携帯電話SH53付属のカメラで撮影したもの左の画像は、携帯電話SH53付属のカメラで撮影したものを拡大したものです。
ここまで拡大すると、これほど粗が目立つと言うことがわかりますね。
携帯電話のように、撮像素子が小さいのと画素数が低いというデメリットがこのように画質として反映されるわけです。

携帯電話911SH付属のカメラで撮影したもの左の画像は、携帯電話911SH付属のカメラで撮影したものを拡大したものです。
上のSH53に比べ約2年半ほどあとに登場しただけあって、かなり画質の粗が低減していますね。
これは画素数が2倍という差だけではなく、携帯電話事態の処理能力の差なんじゃないでしょうか。
SH53の時は、撮影したあとにしばらく次の撮影に移るまで処理時間が結構かかるんですけれど、911SHはそれがほとんどありません。
おそらく撮影したあと、内部でいろいろな高画質にさせるための処理をしているんじゃないでしょうか。

コンパクトデジタルカメラNikon Coolpix 885で撮影したもの左の画像は、コンパクトデジタルカメラNikon Coolpix 885で撮影したものを拡大したものです。
やはり携帯電話に比べて細部まで表現できていますね。
ただ、ノイズが多少多いような気が・・・。

デジタル一眼レフカメラNikon D70で撮影したもの続いて、一眼レフデジタルカメラNikon D70で撮影したものを拡大したものです。
ここまで拡大してもあまり粗は目立ちませんね~。
さすがは一眼レフ。

3つのカメラで比較今度は3つのカメラで撮影した画像を並べてみました。
こうしてみるとその差がはっきりわかりますね。
きれいに見えたコンパクトデジタルカメラNikon Coolpix 885も、D70と比べるとノイズが非常に多いですね。
逆に最新携帯電話の911SHは、細部までの再現性は劣るもののノイズが少なく、発色もいいような気がします。
ただ、それでも一眼レフカメラとはこれだけ差がつくんですね。

まとめ

今回は、画素数の差と言うよりは、「一眼レフカメラVSその他のカメラ」という感じですね。
一眼レフカメラのメリットでは、「バッテリーのもちの良さ」と「ピント合わせの容易さと素早さ」そして「きれいなぼかし」をあげましたが、画質の面から見ても一眼レフカメラは、他のカメラと比べて一歩も、二歩もレベルがちがうようです。

今回の被写体は苺を選びましたが、実をいうと苺は非常に被写体としては誰でも上手に撮れる被写体の1つでして。
なので、SH53のような携帯付属のカメラでも十分実用性に耐えうる画質で撮影することが出来た気がします。
次回は、もう少し差が現れるような撮影には適さない条件で撮影した場合での比較や、景色を撮影したときの差を比較してみたいと思います。