デジタルカメラ 一眼レフの弱点 超接写撮影

一眼レフカメラで、超マクロ撮影(接写)を行おうとすると、最短撮影距離に悩まされることになります。ここでは、画面いっぱいに小さなアイテムを写す方法を考えてみます。

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一眼レフの弱点 超接写撮影

 
 

ピント合わせのコツでも書きましたが、コンパクトデジタルカメラは被写体から数センチ単位まで近寄って撮影することが出来るのに対し、一眼レフカメラ用のレンズはどれも最短撮影距離が25cm以上のものばかりです。

そう、一眼レフカメラはコンパクトデジタルカメラに比べてマクロ撮影が非常に苦手です。
苦手というか、マクロ撮影を行うには非常に高価な専用レンズが必要になってきます。

そこでこのページでは、簡単に、そして安く超接写撮影が出来る方法を紹介します。

クローズアップレンズ

デジタル一眼レフカメラで、マクロ撮影をすると、レンズの最短撮影距離という被写体にどこまで近寄れるか。という距離に悩まされるわけですが、この最短撮影距離を短くしてくれるアイテムが、クローズアップレンズと呼ばれるレンズに着けるフィルターレンズです。
このクローズアップレンズレンズに関しては、こちらの「クローズアップレンズ」を参考にしてみてください。
私が所有している「ケンコー クローズアップレンズ No.3」というレンズを取りつけると、最短撮影距離を33cmまで短くしてくれます。

クローズアップレンズと高焦点距離のレンズを組み合わせる

このクローズアップレンズは、どんな焦点距離のレンズでも、またどんな最短撮影距離のレンズでも、強制的に指定した撮影距離まで短くしてくれます。
たとえば、No.3を取りつければどんなレンズでも33cmまで近寄れると。

そのときに高焦点距離のレンズを使えば、「望遠」+「接写」の組み合わせにより超接写が実現できます。
この事を実際の撮影写真を見て説明していきます。

50mmレンズにクローズアップレンズを着けた場合

50mmで撮影した場合左の画像は、焦点距離が50mmのレンズにクローズアップレンズを付けて撮影したものです。
先ほどのNikkor AF 50mmですね。
35cm程度まで近寄って撮影できました。
もっと近寄って撮影したいのですが、この距離が精一杯のようです。

135mmレンズにクローズアップレンズ未装着で撮影

135mmで撮影した場合カメラは動かさずに、今度はクローズアップレンズを着けていない135mmレンズを装着して撮影したものです。
この135mmレンズは最短撮影距離が130cmとかなり長いので、被写体から35cm程度の距離だとこのようにピントが全く合いません。

135mmレンズにクローズアップレンズを着けた場合

135mmにクローズアップレンズを付けて撮影した場合今度は、今の135mmレンズにクローズアップレンズを付けて撮影してみました。
どうです?50mmレンズの時と比べて、ここまで拡大して撮影できました。
カメラと被写体の距離は変わらないのに、まるで超接写したかのような写真を撮ることが出来るわけです。

高焦点距離を使った超接写撮影の弱点

このクローズアップレンズと高焦点距離のレンズを組み合わせた超接写撮影にも弱点はあります。
50mmと135mmで撮影した写真を比べてみるとわかると思うんですけれど、135mmの方は非常に甘い(?)画像になっています。
一応ピントを合わせましたが、霧がかかったようなぼんやりとした画像になってしまっていると思います。
※ 詳しくは、回折現象を参考にしてください。

なので、本格的に超マクロ撮影をしたい場合は、専用のマクロレンズを購入する必要があるでしょう。

とはいえ、なかなか我々のような初心者は、レンズに数万円もかけられません。
なので、こうしたちょっとしたアイデアやアイテムで、高価なレンズの変わりになるような撮影方法を学んでいく必要があるのかもしれませんね。