デジタルカメラ クローズアップレンズ

マクロ撮影に欠かせないのが、クローズアップレンズ。今回は私がもっとも活用している周辺機器、クローズアップレンズについて。

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クローズアップレンズ

 
 

私にとって、なくてはならない周辺機器の一つです。
クローズアップレンズレンズとは、一眼レフカメラ用レンズに取りつけるフィルターの一種で、このフィルターを付けるとレンズの最短撮影距離を指定した距離に短くしてくれます。

一眼レフの弱点 マクロ撮影に弱い

実は、一眼レフカメラというのは、コンパクトデジタルカメラに比べてマクロ撮影が非常に苦手です。
コンパクトデジタルカメラが数センチ単位で被写体に近寄れるのに対し、一眼レフカメラの方はせいぜい25cm程度までしか近寄れません。
マクロ撮影の例私のように、果物や野菜、飲み物を接写する撮影スタイルでは、せめて30cm以下に近づきたい。
左の写真は、氷に20cm以下まで近づいて撮影したものです。
使用したレンズは、Nikkor AF 50mm F1.8なんですが、実はこのレンズ、最短撮影距離が45cm。
つまり、45cmより被写体に近づくと、ピントが合わないはず・・・?

クローズアップレンズ

ケンコー クローズアップレンズ No.3近影そこで、クローズアップレンズの登場です。
このフィルターを、先ほどのNikkor AF 50mm F1.8の先端に取りつけます。
左が、そのクローズアップレンズです。
これは、ケンコーのクローズアップレンズNo.3と呼ばれるレンズですね。
No.1~No.10まであり、数値が大きくなれば大きくなるほど、撮影最短距離が短くなるのですが、実際はNo.1~No.3を組み合わせることによってより距離を短くすることが出来るので、あえて高いNo.10を購入する必要はないかもしれません。
つまり、このクローズアップレンズを2つつけるとそれだけ最短撮影距離が短くなるわけです。
No.1を二つ着けるより、No.3を二つ着けたほうが、より撮影最短距離が短くなります。
なお、No.3は33cmまで、No.10は10cmまで被写体に近づくことが出来ます。

購入の際の注意点

ケンコー クローズアップレンズ No.3フィルターはオスネジになっているので、レンズ側のメスネジに簡単に装着できます。
が、注意しなければならないのは、一眼レフカメラ用のレンズというのは各レンズによって口径が違います。
この口径のことを「フィルターサイズ」といいますが、だいたい52、58、62、67、77mmといったサイズになります。
私が所有している3つのレンズのうち、1つは58mmで2つは52mmです。

なので、このクローズアップレンズも使用するレンズのフィルターサイズに合わせたものを購入しないと、取りつけることが出来ない。なんて事になるので注意が必要です。
もっとも取りつけることが出来なくても、手でレンズに押さえながら撮影しても使えないことはないので、大きいフィルターサイズの方にあわせたクローズアップレンズだけ買う。という方法でも可能です。

最初の氷の写真は、この二つのクローズアップを重ねたので20cm以下まで近寄ることが出来たんですね。

初心者の味方

ブロッコリーこのように、わずかな予算であたかも高価なレンズを複数所有しているかのような効果のあるクローズアップレンズは、我々初心者にとってより表現の幅を広げてくれると思います。

クローズアップレンズは、2~3,000円ほどで購入できるので、是非マクロ撮影に挑戦したい時は購入してみてください。
おすすめは、50mm程度の焦点距離のレンズとの組み合わせです。
※ 30mm以下の広角度レンズだと、よほど接写しないと余計な物まで写ってしまうため。