デジタルカメラ SIGMA ZOOM 18-50mm F3.5-5.6

SIGMA ZOOM 18-50mm F3.5-5.6の紹介です。18mmという超広角度レンズは、風景写真に威力を発揮します。

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SIGMA ZOOM 18-50mm F3.5-5.6

 
 

SIGMA ZOOM 18-50mm F3.5-5.6SIGMA ZOOM 18-50mm F3.5-5.6は、私の記念すべき一眼レフの最初に購入したレンズです。
実は、Nikon D70はレンズキットとして AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5が発売されていました。
このレンズはD70用にチューンナップされた専用レンズで、D70レンズキットとして購入すれば単品で購入するより数千円ほどお得なレンズなのですが、当時の私はほとんど一眼レフカメラどころか、デジタルカメラの知識もなく、なるべく安く購入したかったのであれこれ詮索して、レンズキットのレンズより他社の互換性レンズの方が安いと知るといなや、このSIGMA製のレンズを購入しました。

レンズキットのものより、焦点距離が50mmまでというのと、50mmレンズにズームした時の絞り値が暗いということ以外、あまり違いはないと思います。

35mmフイルムカメラに換算

さて、このレンズ、18-50mmと超広角なのですが、実際は撮像素子が35mmフイルムカメラより小さいので、焦点距離は実質1.5倍に拡大されます。
つまり、35mmフイルムカメラに換算すると、27-75mmということになります。
この辺に関しては、デジカメだと焦点距離が増える?を参考にしてください。

風景写真用

私がこのレンズを使用するのはもっぱら風景写真や、大空の写真用です。
風景写真というと、広角度レンズで壮大な景色をファインダーに収めるか、望遠レンズを使って遠くの景色をグッと引き寄せてファインダーに収めるか、のどちらかになると思うんですけれど、このSIGMA ZOOM 18-50mmの場合は前者の使い方になります。

作品

田園風景実際にどんなものがこのレンズで撮影できるのか見てみましょう。
いずれもこのSIGMA ZOOM 18-50mmで撮影したものです。

南国の島?左の画像のように被写体が近いものは、概して18mmという超広角の威力が発揮しにくいんですけれど、これは奥のぼやけた背景まで収まっていますね。

超広角度どうでしょう。この18mmという超広角度の威力は。

大空元々私は、魚眼レンズのような超広角度レンズで撮影した作品にあこがれていたんで、18mmという焦点距離は魅力的でした。
とはいえ、これを購入した当時は、18mmがどんなものなのかわからず購入したんですけれど・・・。(笑
でも、まさにこのレンズは、私の思い描いていたイメージ以上の風景をファインダーに収めてくれます。
基本的に私は風景写真はあまり撮らない方なんですが、壮大な、そして透き通った空が好きで、私が心に描く空を撮影するには必須のレンズになっています。

弱点

18mm風景写真には、非常に効果を発揮するこのレンズも、マクロ撮影はある意味苦手です。
ただし、最短撮影距離が25cmと非常に被写体に接近して撮影することが出来るのですが、この場合18mmという広角度が邪魔になります。
左の画像を見てください。
かなり大きな白いプラスチックボードを敷いて撮影したのですが、このように余計な部分まで写ってしまっています。
また30cmという近距離にもかかわらず、被写体が遠くにあるかのような錯覚に至ってしまいます。

50mm左の画像は、50mmにズームさせたものです。
私が普段こうしたマクロ撮影に使用している、Nikkor 50mm F1.8もおなじ50mmなのですが、いかせんこのレンズは50mmまでズームさせると絞り値が5.6という非常に暗く、被写体深度が深いレンズに早変わり。
こうしたマクロ撮影では、ある程度「ボケ」がある方が味がある写真になるのですが、これではなんとも・・・。

絞り値の違い

50mmまでズームして撮影左の画像は、同じく50mmまでズームさせて撮影したものです。
F5.6なので、被写体深度が深く、比較的手前の貝殻は全体にピントが合っていますね。

Nikkor 50mm F1.8でF3.5にて撮影同じ位置で、レンズをNikkor 50mm F1.8に交換して撮影したものです。
なぜか同じ50mm(35ミリフイルムカメラに換算して75mm)にもかかわらず、こちらの方が焦点距離が長い気が・・・。(汗
こちらは、絞りをF3.5にして撮影したものです。
絞りを開放(F値を小さくする)すると、被写体深度が浅くなり、手前の貝殻の穴の上部にピントが合って、他の部分がきれいにぼやけているのがわかると思います。
このようにマクロ撮影には、被写体深度が浅い明るいレンズ(絞り値が小さいレンズ)の方がより味のある写真が撮影できます。

望遠が中途半端

50mmまでズームさせて撮影もうひとつの弱点が、ズームさせても50mmという中途半端な焦点距離なので、望遠レンズとしてはいまいちという部分でしょうか。
私はあまり望遠レンズを使った撮影をしないので、あまり気にならないのですが、野鳥や天体を撮影するには物足りないかもしれません。
左の画像は、このレンズを50mmまでズームさせて撮影したものです。

Nikon 135mmで撮影こちらは、私が所有するもうひとつのレンズ、Nikon 135mm F3.5で撮影したものです。
同じ位置にカメラを設置して撮影したものですが、雫(しずく)1つ1つをここまで拡大して撮影できました。

どんなシチュエーションにも合う・・・が

このレンズのメリットは、超広角度というだけでなく、比較的どんなシチュエーションにも対応できるということでしょうか。
私の所有する3本のカメラでも、ズーム対応はこのレンズだけで18mmという広角度の焦点距離から、50mmという肉眼に近い焦点距離の撮影まで対応してくれます。
また、最短被写体距離が25cmとマクロ撮影にも対応しているため、この1本があればたいてい困ることはないでしょう。
ただし、上のマクロ撮影の例でもわかる通り、味のある写真を撮影するには、やはり明るい専用のレンズが、また望遠レンズとしてもう少し焦点距離が長いレンズをそれぞれ1本ずつ用意しておくと、ぐっと撮影に幅が広がります。